【連載記事】ニキシー管時計をつくる(その5)

IN-8の動作確認GIF

【連載記事】ニキシー管時計を作る(その4)では、ニキシー管時計の外観デザインと部品のレイアウトを決定し、部品の配置に合わせてアルミシャーシの加工を行った。アルミシャーシの加工とほぼ同じタイミングで実装用のニキシー管とそのソケット類購入したのでシャーシへの取り付けも含めて本記事にまとめる。

というのも、これまでプロトタイプ機で使用していたニキシー管(IN-8-2)はリード線タイプのためソケットに挿すタイプではない。そこで、実装ではソケットに挿すタイプのニキシー管(IN-8)を使用することにした。

ニキシー管の種類については以下のサイトが詳しく、ニキシー管の外観と店頭写真も掲載されているので気になる方は参照されたい。

Swiss Nixie, Nixie tube database http://www.swissnixie.com/nixiedb/

1. ニキシー管(IN-8)を購入

ニキシー管(IN-8)はインターネットのフリマサイトであるebay購入した。注文してから約20日ほど経って国際郵便にて自宅に到着した。住所はプライバシー保護のため上塗りしてしまったが、クセのあるアルファベットがロシア情緒を感じさせてくれる。譲って頂いて感謝感謝である。発送元はロシアのオムスクのようだ。東京から西に約5,400km。すぐ南はカザフスタン、一度は行ってみたい。

IN-8をソケットとセットで6本購入したが、うち4本をニキシー管時計に使用し、残りの2本は予備として保管する予定である。

ロシアより遠路遥々やってきたニキシー管も、丁寧な梱包のおかげでガラスの割れやピンの曲がりなどなく、全て良好な状態で届いた。

2. ニキシー管(IN-8)の動作確認

さっそく、届いたニキシー管の動作確認を行った。すべての桁が問題なく表示されることが確認できた。

3. ソケットの締め具を買う

購入したニキシー管に付属していたソケットの型番は「PL27-1PD(ロシア文字ではПЛ27-1ПД)」で、ニキシー管のIN-2、IN-8、デカトロン管のA-107、A-108、A-109に使用できる12ピンのソケットである。ソケットをアルミシャーシに取り付けるにあたって、ソケットの外寸法を測定したので以下の図に示す。測定値なので設計寸法と多少の差異があるかもしれないがご了承いただきたい。

Dimensions of Nixie tube socket PL27-1PD for IN-8

ソケットにはケースに取り付けやすいよう凸部が設けられているため、直径が小さい方(15.7mm)に合わせて穴を開ければ、嵌め合いでソケットを固定することができる。一方、ソケットにはニキシー管の抜き差し時に比較的大きな力が作用するのでしっかりとした固定が必要であり、とても嵌め合いで保てそうもない。どうしたものか。

いろいろ調べていると、このソケットに対応した締め具(Fastener)があることを知る。品物はこちら(ebayへリンク)。この締め具は真空管が抜けないようにソケットと真空管の頂点をバネで締め付けるための金具と思われるが、ソケットをネジ固定できるプレートが付いている。これのプレートを利用すればソケットをしっかりシャーシに固定できるはずだ。早速、ebayで注文した。

ちょうどよい締め具だけの出品がなく、ソケットも一緒に購入した。包まれていた新聞が全てロシア語ですばらしい。異国情緒を感じる。こちらの部品もオムスクからの国際郵便である。オムスクには大量のニキシー管やその関連部品がNew Old Stock(NOS: 新古品)として眠っているみたいだ。

こちらの締め具の一部を使ってソケットをシャーシにネジ固定することにした。

4. シャーシにソケットを装着

加工したシャーシに早速ソケットを取り付けた。固定には締め具のプレートを使い、ソケットがニキシー管の抜き差しに負けないようしっかりとネジ固定した。固定後の外観写真を以下に示す。マジックで罫書されているのはトランスを固定する位置である。

ソケットの固定は本来表面から行う仕様になっているが、今回はスペースの関係で裏面から取り付けた。両端はM3のビスとナットで固定した。固定後、試しにニキシー管を軽く抜き差ししてみたが、十分な強度が保てていることが確認できた。

5. 総括と反省

ニキシー管時計の実装に向け、ソケットに挿すタイプのニキシー管(IN-8)を購入。動作確認も問題なかった。同時に購入したニキシー管用のソケット(PL27-1PD)をアルミシャーシに固定し、ニキシー管の抜き差しでも十分な強度で固定されていることが確認できた。

ニキシー管やその関連部品をebayで購入するにあたって、余分に購入してしまう場合が多いのが悩みの種である。製造が終了した貴重な部品ばかりなので、余った部品はニキシー管時計の製作後に必要な人の手に渡るようにしたいと思う。

Nikon FM2 50mm F1.4 / フジカラー SUPERIA PREMIUM 40
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大観覧車から見える東京の夜景も、もうすぐ見納めかもしれない。

連載記事の一覧

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