わが家のベランダには水道がない。なのでプランターの水やりや、大晦日の網戸掃除なんかは大きめのジョウロを持ってベランダとキッチンを何往復もしないといけないためとても面倒だ。なんとか楽にならないかと手動ポンプ式のポータブルシャワーを買って使ってみたりしたが、ジョウロと大差なかった。
そこで、コロナ禍でも明るいベランダライフを実現するべく、ベランダにどうにかして水栓を設置することにした。具体的には、給湯器の給水パイプを分岐させることで蛇口を作り、散水ホースを付けた。その結果、非常に使い勝手の良いベランダ用の水道が完成した。
免責事項
この記事の情報によって生じたいかなる損害について責任を負いかねますので御了承ください。自己責任で実施してください。
準備
ベランダに設置されている給湯器はTOKYO GAS製の「GHT-C2449(S)AW-T」という給湯器である。給水系から水を拝借するにあたって、どのパイプが給水パイプにあたるのかあらかじめ調べた。マニュアルによると、配管カバーを開けた中にある青いホースが給水パイプであることがわかった。上にベランダの給湯器の写真を掲載する。青いパイプと給水機の間を分岐させて蛇口を設置したい。
蛇口の設置イメージを以下に示す。給水ホースと給湯器「R3/4」という規格の管用テーパネジであることがマニュアルからわかった。そこで、R3/4のオス/メスがある分岐(チーズというらしい)を間に挿入して、分岐先に蛇口を付ければ水を出すことができそうだ。今回の作業で必要なった資材も表にまとめた。
品物 | 型番 | 数量 | 価格 | 備考 |
水栓継手チーズ(R3/4×G1/2) | GT-06-CR | 1 | 1,040円 | クローム |
同径角ニップル(R3/4) | G6N-06-CR | 1 | 1,144円 | クローム |
エルボ(G1/2) | 6461-13 | 1 | 1,530円 | |
万能ホーム水栓 | JY12J-13 | 1 | 1,178円 | |
シールテープ | SST-080 | 1 | 260円 | |
散水ホース 10m | takagi RM110FJ | 1 | 3,250円 | 何でもよい |
合計 | 8,402円 |
工事
その1 給水ホースの取り外し
作業中は、必ず給湯器の電源をOFFにする。誤って家族が給湯器をONにしないよう気をつける。
給水ホースを外す前に、給水のコックを「閉」にする。
給水ホースを外す。給湯器の中に残った水が出てくるが、すぐに止まる。ネジ部にはシールテープを巻く。
その2 部品の取り付け
ホームセンターで購入した部品。90度に曲がった蛇口でちょうど良いものがなかったので、G1/2のエルボで90度曲げることにした。
また、分岐のチーズはオス/メスがなかったため、下側のメスに同径ニップルを差し込んてオスにした。
シールテープはネジとネジの隙間を埋めるためのテープ。ネジを閉めた時に外れないように、ネジと反対方向に巻く。
写真は同径ニップルにシールテープを巻いたところ。
すべてのネジ部にシールテープを巻き、分岐の取り付け完了。コックを「開」にして通水し、継手から水漏れがないことを確認する。
私はわずかな水漏れがあって、3、4回シールテープを巻き直してやっと水漏れなく接続できた。
全体はこんな感じ。
蛇口に取り付ける散水ホース。ベランダなので10mもあれば十分。説明書に従って蛇口に取り付ける。
その3 完成
給水コックを開けて散水ホースから水が出ることを確認。
散水ホースを使うと給湯器へ向かう水量が減るので、給湯器が動いている時はなるべく散水ホースを使わようにしたい。
奥にあるタンクがこれまで使っていた手動ポンプ式シャワー。
総括と反省
今までジョウロでプランターの水やりや大掃除をしていたベランダの水事情が、水栓の設置によって快適に生まれ変わった。水道関係の部品は値が張るものが多かったが、得られる効果を考えると全く気にならない。
水の残量を気にせずにじゃんじゃん使える快適さたるや。花粉や日頃のホコリで汚れたベランダの床と網戸、引き戸をピカピカに掃除して、春の風が心地よい良い週末を迎えることができた。
「ここが危ないよ」とか「ここはこうした方が良いよ」などアドバイスありましたらコメントいただけますと幸いです。